日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月5日話し方の改善は現状分析から

 

★改善の出発点は『現状分析』


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースともに、コースの最初に行うことがあります。それは受講生に自己紹介をしてもらい、その話している様子をビデオで撮影し、その場で再生して本人に見てもらうことです。何事も改善する際は現状分析からスタートします。自分の話している姿を確認し、できていることやできていないことを認識することが話し方改善の出発点です。


★自分の話す姿を知らないのは自分だけ


ほとんどの受講生が「あがり症を何とかしたい」という目的で受講されていますので、そもそもご自身の話し方に自信がありません。なので、このビデオを見た後、多くの受講生が
「『え~、あの~』をあんなに多く言っていたとは」
「全然笑顔じゃなかった、自分では微笑んでいるつもりだったのに」
「あんなに早口だとは思わなかった」
といった感想を口にされます。

そもそも殆どの人は自分が人前で話す姿を見たことがありませんので、自分の想像との違いに驚くとともに違和感を持たれます。
自分の声を録音して聞いたことがある方は多いと思いますが、「変な声」「気持ち悪い声」といった感想を持つ人が大半です。それと同じで、自分の話している姿を見るとほぼ全ての人が「いやだ、恥ずかしい」と思うようです。
しかし、考えてみてください。その「いやだ、恥ずかしい」と思っている姿を、あなた以外の人はいつも見ているのです。
冒頭にも述べたように、話し方の改善には自分のことをきちんと認識する『現状分析』が不可欠です。。自分がどんな話し方をしているか知らずに「こんなもので良いだろう」と思っている限り、効果的な改善は望めませんし、あがり症も治すことはできません。

 

★自分の姿や声を客観的に確認する


私は、2日間集中コースなどで受講生に話し方のアドバイスをすることがあります。その際、場合によっては受講生の話す姿をスマートフォンで撮って見てもらいます。
例えば、声の小さな人に「もっと大きな声で話してください」とアドバイスしてもなかなか思っているような声は出してもらえません。ご本人はかなり大きな声で話しているつもりでも、私にはさほど変わらない大きさだからです。それくらい、本人の認識と他の人の認識は異なるのです。
そこで、「怒鳴っている感じで話してください」とお願いすると、ようやく大きな声で話してもらえます。
「でも、こんなに怒鳴ったらかなり不自然な話し方になりますよね」
「いいえ、少しも。とても力強く説得力のある話になっていますよ」
そして、事前に了解を得て撮影したスマートフォンの動画を見てもらいます。
すると、「本当ですね~。自分では激しく怒鳴っているつもりなのに声は大きいけど不自然ではないですね」
「はい。なので、この感覚で話すことをしばらく練習してみてください」
自分が他人にどう見えているのか、声がどのように聞こえているのかは、本当にわからないものですので、客観的に確認することは本当に大切なのです。

少し余談になりますが、私はゴルフの練習をする時もスマートフォンで撮影して自分のフォームを確認します。
「ボールを打つ瞬間、クラブを握っている手が構えたところに降りていないなぁ。これじゃ、ちゃんと当たらないなぁ」
「スイングする途中で、頭がグラグラし過ぎてる。もっと動かさないようにしよう」
こんな感じで練習を続けていますが、自分の感覚と実際の動きとが火なり違うことにいつも驚かされます。

 

★専門家のアドバイスを受けながら話し方のトレーニングをしませんか?


話し方でもゴルフでも、自分の感覚と実際の話し方や動作には大きな差があります。その差をきちんと自覚するためにも自分の姿を見ることはとても有効です。
日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、ご自身の話す姿を確認しながら、話し方の専門家である講師のアドバイスを受けて話し方の改善トレーニングに取り組んでいただきます。その効果はほとんどの受講生が実感されています。ぜひ受講者の声を確認の上、受講をご検討ください!
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